エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

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オオウバユリは草刈対象なの?

ある小さな自然林。
春はフクジュソウがきれいなところです。

手前の牧草が例年通り刈られていましたが、何となく嫌な予感がしたのでいってみました。

あ?あらら?

オオウバユリが・・・

百本は刈られていました。

刈られた先の橋は落ちている。
道もない。
これじゃ草刈りの意味も怪しい。

ご存知の方も多いかと思いますが、オオウバユリはその一生の中で一度しか咲かない植物で、種子から開花まで最短でも10年くらいかかります。一度咲いたら種か小さな塊茎(球根)を残して枯れてしまいます。

オオウバユリがあるということはその場所の自然度が維持されているか、高い方に向かっていると考えていいと思います。
その開花前の株がおよそ100本も刈られていたのです。実際には一緒に生えていたフクジュソウなど他の植物も刈られています。

と、いうことはここは過去やく10年間、草刈りされなかったところを含んでいるということになります。草刈りされていたら、オオウバユリがこんなにたくさん成長している筈はないからです。

では、なぜ今年草刈りしたのでしょう?
きっと開花前に花茎を立ち上げた姿が目立ったからでしょうか。そういう雰囲気で刈ったようにしか思われません。しかし、花茎を上げた個体は今年で枯れてしまうのです。

ここはドンズマリです。その先の橋も落ちています。実は3日前ここに来ているのですが、ちゃんと踏みあとはありました。草刈りしてやや道を広げ、歩き易くするのはいいとは思います。しかし、ここまで刈る必要性は全然感じません。刈らなくても誰も困る人はいないでしょう。
刈ることで奥に入り易くなりますが、その先はほぼ自然林床で奥へ進む踏みあとはほとんどありませんし、それでも奥へ進む人には逆にこの草刈りは必要がないと思います。

通路としても、もっと前の方に分岐点があり、わざわざこちらを通らなくてももっと楽に先へ進めます。もし本当に困っていれば橋を直しているでしょうし。

勢いで刈ってしまうんでしょうかね?
こういうことはどこの街でもあるのでしょうが、帯広でも普通に起きていることです。

----- 顛 末 ------

管理者の方へ電話で状況を説明したところ、現地を確認しますとのこと、
その後連絡があり、確かにここまで刈る必要もないし、踏みあと道くらいは開いたとしても、基本的には植物を残しながら管理したい、現場の細かい部分については現地を見ながら検討する。という内容の連絡をいただきました。

電話1本でコトが前進することもあります(前進しないこともありますが)。ブログ管理人はかなり頻繁に問合せをしたりして、一人自然保護をやっていますが、つぶやきを公にすることは無駄にはならないと思います。つぶやきを独白のままにしてしまうことは、もったいないことなのかもしれません。
もちろんブログにコメントしていただくことも背中を押していただけるので心強いですよ!