草取りと雑草料理
道路拡幅で失われた自然林の表土を移植した場所と、その周辺の手入れを行いました。
ちなみにブログ管理人は、ほかの行事(フラワーソン)参加のため本日の作業については聞きかじりです。
土をいじると、外来種が多く侵入することがあります。
帯広の森の場合も、植樹祭前にいっせいに耕しているため表土がむき出しになり、大量の外来種(この場合は牧草も含む)が侵入します。このため、林床植生の回復を考えた場合、表土の移植や播種、または隣接自然林からの林床植生のにじみだしなどによる回復を期待しても、思うに任せません。
それどころか、植樹や表土移植が新たに外来種の温床を産む場合があります。
件の表土移植地も初めの5年くらいはオオアワダチソウが繁茂しておりました。
今日の報告によると、アワダチソウは探さなければいけないほどしか見あたらず、根の張りも弱かったとのことでした。
この表土移植地は里山をつくろうプロジェクト以前に実行されたところですが、当時と比べ木が育って樹幹が成立することで、オオアワダチソウが押さえられているように思えます。
・・ところがここ。航空法の高さ制限で木が引っかかり、木を伐らなきゃいけないんだよね・・・。
伐ることでまた外来種の繁茂を産むかもしれません。はじめからわかってりゃほかの場所につくったのに・・・
さらに高度な植生管理を行わなければいけないと思います。そんな前例はないでしょうけど。
表土蒔き出し地内の植物:ナガボノシロワレモコウ、エゾリンリソウ、ヤブマメ、エゾヤマハギ、ミヤコザサ、ミツバツチグリ、ユキザサ、アキカラマツ、ゲンノショウコ(イチゲフウロ?)、オオダイコンソウ、メマツヨイグサ、ハルニレ、オニグルミ・・・
外の植物:アカザ、ツルウメモドキ、コウリンタンポポ、キバナコウリンタンポポ、カタバミ、シロツメクサ、ノミノフスマ→後で見に行ったんだけど確認できず。
外と内を比較すると、表土蒔き出しは「年2回程度の手入れが行われていれば」林床植生の回復には効果的だと思います。
また、園路に張り出していたヤナギの刈り込みと、ロープ外周の草刈りを少し行いました。
今年中にもう一度、周辺の草刈りを行い、同時に航空法がらみの伐採後の管理方法を考える時間が欲しいところです。たぶん来月になるかと思います。
その後は雑草料理!
昨年の草取りの後は、クサフジなどを焙じたお茶をいただきましたが、今年は天ぷらです。
カシワ(!)、ハリギリ、エゾヤマザクラ、ヤマグワ(これは経験上普通においしいです)、アカツメクサ
、ヨモギ、カラコギカエデ、ヤマブドウ(この新芽もおいしいですよ!でもブドウができなくなっちゃうのでつまむ程度に)、セイヨウタンポポの花(根のかき揚げはすばらしくおいしいです)、ウド、イラクサ。
これらをぜんぶ天ぷらにしたとのこと。
残念ながら画像が間に合いませんで、2003年の料理画像です。新しいのは後ほど貼り付けますね。
そのほか備忘です。
カヤツリグサ科の植物に覆われ、オオアワダチソウは大幅に減少(ロープ内は探して回るほど)。ヨモギ類は多い。
看板の位置を見えやすいところに移動。
エゾヤマハギの大株がほぼ枯死していた場所がある。
1mほどのハルニレ類が繁茂し始めた。
次回は、7月15日です。