エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

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5月の活動報告

里山をつくろうプロジェクト航空法伐採跡地の植生管理でした。
左が今回の伐採地、右は一番初期(平成18〜19年?)の伐採地です。比べてみましょう。
 
高木層は航空法に触れない高さで管理しますが、問題は林床です。
伐採地では、オオアワダチソウ(要注意来生物)の繁茂が凄まじく、放置すれば「ただの荒れ地」と変わらない状態に確実になります。
これを防ぐために
1木の実生のマーキング 2在来草本のキープ 3外来種等の防除をセットで行う必要があります。
マーキングした植物、植生のまわりの外来種を手で抜き、機械による草刈りをしやすくするのです。これを怠ると、実生がオオアワダチソウに埋もれて、草刈り機で刈ってしまうので、元の木阿弥です。
  
カシワ エゾノウワミズザクラ、コブシ、ハシドイ、などがみられ、合計で1000個もの目印を付けました。
この方法は「初期の伐採地」で試して、画像のとおりある程度はうまく行ったものです。(に、してもアワダチソウはやはりすごいです)

エゾリスセンサスでは、春としては多い20頭以上の個体数を2回の調査とも確認しています。
 
この個体は親リスで、毛替わりの途中らしく、ボロの冬毛の下に赤い夏毛が見えていました。
数が多かったのは、仔リスの集団が複数見られたからで、この現象がなぜここ数年無かったのが少し不思議です。つまり多かったから単純に喜んでいいというわけではないのです。一つの調査区をのぞいてたくさん見られていることも特徴です。(次回は10月21、28日 両方とも日曜日)

チョウ調査も2回行われています。
今年はチョウが少ない年なのではないかと、チョウ班では感じています。
エゾヒメシロチョウ モンシロチョウ オオモンシロチョウ エゾスジグロシロチョウ スジグロシロチョウ ルリシジミ サカハチチョウ アカマダラ キアゲハ といったところですが、個体数は少なく、過去には見られたミヤマセセリが見られませんでした。どの日をとってみても気温や天気の条件が悪いのです。
 
本日は4人でちょっとさびしかったです。
 
  
オオモンシロチョウは翅の先の黒い部分が「へ」の字型になり、モンシロチョウは3角形です アカマダラはこの調査でははじめてかもしれません。(クリックで種名がわかると思います)

アマガエルの生息
 
帯広では5月24日からニホンアマガエルの鳴き声が聞かれ、産卵が始まっているようです。
帯広の森」内に湿地を利用して作られたビオトープでもニホンアマガエルの幼生(オタマジャクシ)が確認されました。成体のカエルは鳴き声で確認されて来たのですが、オタマジャクシで確認で来たのはこれがはじめてです。(画像のオタマジャクシの小さい方です。大きいのはエゾアカガエル)
小さいので確認は大変難しいと思います。帯広ではニホンアマガエルも生息範囲が狭まっているため、少しホッとするような発見でした。
 
この他同じ池では、各種ヤゴ(トンボの幼虫)やゲンゴロウ類の幼虫等が生息していました。

次回は6月10日里山P チョウ 植物  24日鳥類 チョウです。