エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

         https://noken.hatenablog.com  へ引っ越ししました。

楽しかった!「帯広の森」の川の中を歩こう!

noken2017-07-02


6月25日(日)帯広の街の中に奇跡的に残った「自然に蛇行する川」第2柏林台川を歩きました!
帯広の森」の自然はおもには東西に伸びる段丘沿いに残っていますが、「第2柏林台川」はこの段丘と北端を共有する最大の自然林を持ち、「帯広の森」の自然を南北につなげる背骨のような役割を果たしています。

ここを子どもから大人まで、生きものを見ながら歩いてみました。
ヤマメやニジマス、フクドジョウがいました。



普通の観察会はいろいろと説明したり、見せ方の要領をつかったりするのですが今回は違いました。
ただ歩きただ観るだけでお腹いっぱい楽しめた感じです。

これは来年もやらないとね、と皆さんとお話しして終わりました。
それまで何度も歩いて見ようと思います。

オニヤンマのヤゴ

そして、「帯広の森」を出ると、急にただの水路のようになってしまいます。
帯広の自然と街の姿を物語る光景です。余計に川の姿が奇跡的に思えます。

6月25日(日)「帯広の森」の川の中を歩こう!

noken2017-06-07


自然かんさつ会のお知らせです。
帯広の森」のど真ん中を流れる第2柏林台川は、川の自然な蛇行が街のそばでみられる希有な流れです。
その中を観察しながら歩こうという企画です。
https://www.facebook.com/yukiyoshi.ikeda/posts/1331214930327441?pnref=story

申し込み連絡先など会の基本情報はこちら!
http://d.hatena.ne.jp/noken/20070514
6月25日(日) 9:00〜12:00
募集 : 先着15名
保険料 100円
〆切 : 6/22(木)
集合 : カラオケドウジョ!チュンチュン さん 南東向かい駐車場(帯広市西20条南6丁目)
(「帯広の森」のトイレ付き駐車場です)オレンジ色の P で表示。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1EzgYQmO_Yq5_PLewx6fSUne4YUw&ll=42.899872846134826%2C143.143685758522&z=17


下見しましたけど、陸からみるのとは全然違って歩くだけで感動しました。

最近はやりの防水カメラで初チャレンジでも魚の写真が撮れました!
本番では何とかして皆さんに魚の姿を見てもらいたいと思っています。

6月11日の活動予定(チョウ調査この日に順延

noken2017-06-04


本日のモニ1000チョウ調査は息が白いほど寒かったので中止し、6/11 13:00に順延しました。
このため6月11日の活動は以下のようになります。

6月11日(日) 5:00〜 モニ1000 鳥類調査 

3班つくって15分ごとの時間差でラインセンサスを行います。3班目は育成を兼ねております。
初心者の方もどうぞ。



6月11日(日) 9:00〜 里山P 草抜き&草刈り(表土移植地とその周辺)
これはモニ1000では無いのですが、10年以上前に稲田小学校横の道路拡幅のおりにカシワ林の表土を帯広の森に移植した場所があります(土嚢袋で500袋)。この手入れを行います。植生コントロールに興味のある方は特にどうぞ。畑仕事のようなことが好きな方にも向いています。特に頭を使うことはありません。指示はするので知識も必要ありません。

表土移植当時の画像(15年以上前です)


現在の様子

6月11日(日)13:00〜 モニ1000 チョウ類調査
モニ1000調査の中でも一番長いルートの調査ですが、途中で抜けてもかまいません。私的には一番好きな調査ですが、今回はでられずに残念です。18日にもあります。見つけたり捕まえたりして、同定責任者が同定すし、記録用紙に書く調査です。今年は多そうなウスバアゲハやカラスアゲハ類などの他に、ミドリシジミ類などの発生季節です。池田が出られないので、特に網持って走れるヒト、歓迎です。

ウスバアゲハ

お好みの活動を選んで参加して下さっても結構です!

連絡先など会の基本情報はこちら!
http://d.hatena.ne.jp/noken/20070514

アワダチソウに克つ:航空法伐採跡地

バックの林の生長具合も興味深いですが、大きな木以外は一つ一つ目印を立てたものです。
詳細は下の記事で。

画像は、ほとんど同じ場所でオオアワダチソウの繁茂で木が生えていないところです。

2012年11月 アワダチソウの繁茂がわかります。


2016年5月


2017年5月

下は2012年の記事です現在の様子と比べてみたくて再掲しました。

                                  • -

http://d.hatena.ne.jp/noken/20120613

航空法伐採跡地の植生管理ですが、5月に1000個の目印を立てた萌芽、実生、在来草本、在来種の播種や実生の移植場所等のまわりのオオアワダチソウ等の外来種を中心に草抜きを行いました。
全ての草を抜くのではなく、目印の周囲を抜くことによって、機械刈りしやすくするのです。
 

機械刈りの欠点は、全ての植物を刈ってしまう可能性があることです。この場合、目的の植生まで回復する道のりが遠くなってしまいます。
帯広の森のカシワ林を想定した場所ではとくに「丸刈り」すると、オオアワダチソウ等外来種の勢いが強くなり、これではもはや何のための場所なのかわからなくなってしまいます。

航空法伐採跡地では、高木になるはずの木を低く、あるいは灌木類で低い層を作り、その下には在来植生を導入することで、帯広の森の目的である「原風景」を復元することが目標です。

目標とする植生が、帯広本来の植生(潜在植生)に近いと、現在の状態から誘導するには、経験と勉強、そして時間と手のチカラが必要になってきます。しかし、そこで得られた経験や知恵、知識、そして何よりも人のつながりは未来へ残すべき大切な遺産と言えるでしょう。

………とはいえ、1000カ所以上もあるんです。大変なんですよ!でも、地道に楽しみを見つけながら続けていると不思議と進んでいるものなのです。

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「ダニ媒介脳炎」とエゾリスは餌付けを通じて接触しうる

きたない餌台


他のエントリにも書きましたが、追記です。
本州の調査ですが、アライグマのSFTS重症熱性血小板減少症候群ウイルス)ウイルスの抗体保持率が半数を超えており(キツネでは見られなかった)、
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2342-related-articles/related-articles-433/6320-dj433a.html

また、その保持率が急激に高まったことがわかりました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/21/3/21_3_67/_pdf

アライグマはエゾシカよりもずっと市街地に適応しやすい動物で、人家や物置に好んで巣を作ります。
つまり、SFTSをはじめとするダニ媒介感染症が、アライグマの行動を軸にして蔓延する可能性が高いことを示していると思います。この病気はエキノコックスよりもずっと早く重症化します。一般の方が感染する確率も高くなるでしょう。以下の餌付け環境から容易に想像できます。

特定外来生物の防除に、もっと税金を投入するためには、市民の声が必要だと思います。

                      • -

緑ヶ丘公園のエゾリスとドブネズミは生活空間を共有しています。
帯広市緑ヶ丘公園の、画像の汚い餌台(現在は撤去)の下に、ドブネズミがほぼ常駐していました。
いまは餌台こそありませんが、そこら中汚いエサガラがそのままです。
つまり、ドブネズミとエゾリスが人間の餌付けによって接近し、生活の場を共有しているのです。

そこで、このニュースです。
札幌でダニ媒介ウイルス 北大、野生動物で確認
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/health/health/1-0398100.html
「北海道大の研究グループは10日、札幌市内で捕獲された野生動物が「ダニ媒介脳炎」の原因となるウイルスに感染していたのを確認したと明らかにした。大都市での確認は初めて。ダニ媒介脳炎はウイルスを持つマダニにかまれることで発症する。北大大学院の好井健太朗准教授(ウイルス学)によると、市内の山林で捕獲されたアライグマや野ネズミなど84匹の血液を調査。約1割に当たる10匹からウイルスに感染したことを示す抗体が見つかった。」

https://jcc.jp/news/12212543/
「北海道で去年8月、マダニから感染するダニ媒介脳炎の死亡例が国内で初めて確認されたことを受けて、北海道大学の研究グループが調査したところ、札幌市内で捕獲された野ネズミなどの約1割がウイルスに感染していたことが分かった。」

他の都市では、エゾリス感染症との関係はほとんど問題にはならないでしょう。一部の地域を除き、姿を見ることすらまれだからです。
しかし帯広では、エゾリスが餌付けによって「餌をやらない人にも接触しています。
また、餌付けによって、極めて高密度な状態になっています。これは、寄生する、ダニ、ノミ、シラミなどにとってたいへん有利なことです。
ネズミと生活の場を共有している緑ヶ丘公園のエゾリスのウイルス感染の確率は、高いと思います。

「餌付け場」はリスがいない時間はカラスやネズミが使っていますし、その時間はかなり長いのです。
エゾリスから人へ、直接ダニが移動しなくても、餌付けはその地区全体のダニなどを増加させてしまうだろうことは、容易に想像できます。
そりゃそうです、公園に存在しない栄養分を持ち込んだり、集中させたりしてるんですから、ある種の生物が異常な密度になってしまうのは当然です。エサやっている人は、そんなことにはお構いなしです。無責任な話だと思います。

このことは何度も何度も書いてきました。
2013-09-04 エゾリスにはマダニやノミがついています
http://d.hatena.ne.jp/noken/20130904

2014-02-25 重症熱性血小板減少症候群SFTS)ウイルスが北海道のマダニより発見
http://d.hatena.ne.jp/noken/20140225

北海道の例に漏れず、帯広の方はエキノコックスへの恐怖から、キツネの存在を異常に恐れます。住宅地を歩いているのを見ただけで、駆除の要望が出ます。
しかし、エゾリスには平気で接触します。そのうち、散歩の犬の上にのせて写真を撮る人が出るんではないでしょうか??というくらい。
もしリスが原因で致死的な病気が一回でも起きたら、キツネへのそれと同じように、手のひらを返したように「エゾリスを殺せ」と言い出すのではないでしょうか?
エゾリスを加害者にするのは餌付け人だと思います。

再掲 おすすめしません野生動物への餌付け
http://d.hatena.ne.jp/noken/20161123

毎日新聞がエゾリスを餌付け撮影


毎日新聞社浦臼町で撮影したものです。
https://mainichi.jp/articles/20170427/k00/00e/040/194000c

ヒマワリのタネが写っています。
また、周囲で複数のシャッター音が聞こえることから、周囲のカメラマン含め
誰がヒマワリを蒔いたか(浅く埋めたように見えます)わからないが、
餌付けしていることを承知で撮影したことがわかります。

この場所に限らず、一般的な餌付け撮影の話になりますが、マスコミが餌付けをヨシとしているのなら、カメラマンはどんどん拡大解釈をして公共用地であろうがなんだろうが
餌付けやそれ以上のことを行うだろうし(実際に公園に構造物が設置されたこともあります)
その責任を負おうという気が全くなくなってしまうでしょう。
日本全国さまざまな公共地でカメラマンが起こしている問題と同じでしょう。

鉄道写真を撮るのに樹木を勝手に切ったり、立ち入り禁止の場所に入ったり、
花壇を踏み荒らしたり、そういうことと同じです。
野生動物を誘惑し、自然の行動を曲げさせて、写真を撮って喜んでいる。
それを美しいとは思いません。

私は、その人の行動に相応の責任が貼り付いているならばこんなに文句は言いません。
この神社でも、例えば神社の管理人だけが、決まった量の仕込みをし、他の方はなにも餌をやらずに、その場所に決まったマナーの元に撮影をするというのであれば、賛同しないまでも、こんなに怒りは感じたりしません。
庭の餌台だって、えらく右肩上がりを目指さなければそのレベルで楽しめばいいと思います。
その人の庭だから、ガラスに鳥がぶつかって死んだら、その人責任があることは明らかですから。
しかし公共地で不特定多数の人が無責任に思い思いに餌をやるのは無法地帯と言って良いと思います。

だから、少しくらいならイイとかいうのは、ずいぶん無責任なセリフだと思っています。その人が公園全体の餌の総量をはかれるわけは無いんだから。「私に責任はない」という台詞と同じです。そんなわけない、オトナが行動しているんだから責任あるでしょう。

そして、それをいい風景として報道する毎日新聞、いままでいろんな餌付けについて書いてきましたが、今回の毎日新聞のこの報道は最低だと思う。
生物系の記事に関しては毎日新聞はダメですね。普通の人のエッセイレベルです。
記事中、アライグマに触れていますが外来種問題は人間の行動の問題、まず自分から襟を正して欲しい。

おすすめしません野生動物への餌付け
http://d.hatena.ne.jp/noken/20161123

エゾアカガエル産卵中

noken2017-04-11


4月2日から23日までの毎日曜日はエゾアカガエルの調査をやっています(開始時刻は異なります)。
予定はここ↓
http://d.hatena.ne.jp/noken/20170327

4月2日はなんとゼロ個。産んでいませんでした。
なぜか、ぴょんぴょん園路を渡ってきたエゾアカガエルのオスが大人気でした。


4月9日までの間に、気温20度に達する日が続き、一気に産卵ピークに達し、当初の予想をはるかに上回る433個の産卵が確認されています。



この日は調査のあと、要注意外来生物であるオオアワダチソウがしつこい区域での防除事業検討の場所決めを行いました。


次の活動は16日日曜ですが、午前中は里山をつくろうプロジェクトです。活動地のゴミを拾いながら、森をよく眺めてみます。
*過去何度も、ゴミ拾いをやろうとすると雪が積もるという現象に悩まされています(笑)。

午後がカエル調査です。これは小雨でも雪でもやります。
これまでの経験上あと100個あまりは産むと思います。しかし、9日と違うのは、古い卵と見分けながら数える難しさがあります。
サンショウウオの産卵もこれからのようですし、植物もどんどん種類を増やしています。




森を歩くだけでもきっと楽しいですよ。
皆さんの参加をお待ちしております。
http://d.hatena.ne.jp/noken/20070517