エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

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これってとり過ぎ?

活動がはじまる前に見た光景

里山活動地の道路際にこのようにチョウセンゴヨウの松ぼっくりがまとめておいてありました。ざっと数えても一カ所50個はありそうです。これがざっと見ても3カ所に積んでありましたがほかにもありそうな勢い・・・200個くらいはあるということです。
しかしよく見ると、中身はほとんどありませんでした。人間が中身だけ取り出して、残りを活動地に捨てていたのです。皆さんはこれをとり過ぎだと思いますか?
この数は、エゾリスセンサス・マツの実調査の「不作年の森内の合計数」に匹敵するので、もし不昨年ならとり過ぎと言えるでしょう。たくさん結実した年の場合、「帯広の森」のすべての場所から少しずつとった合計なら影響は薄いでしょう。しかし、ある林分から集中的に採取したのなら、影響を考えざるをえません。

私たちはエゾリスを調べることで、森の自然を評価しようとしています。「極端に多い実の採集」および「餌付け」はエゾリスによる自然の評価の妨げになります。また、「人為的な餌の偏り」という原因での、エゾリスの交通事故死を招きます。とはいえ、森からマツの実をとって、例えば手づくりのお菓子の材料にできる。そういう森が街にあることはとてもすてきなことでしょうね。
「規制や規則」で「帯広の森」の利用を縛るのはあまり美しいこととは思いません。ひどい場合には考えなければなりませんが、なるべく「帯広の森」の計画に基づいた「自然への理解」に根ざした利用者の「自律」が育つことを希望します。

ぶっちゃけて言えば、何にだってほどほどというものはあると思いますし、活動地にこのようなものが放置してあるのは正直気持ちがいいものではないというのも本音です。

この辺の「帯広の森」の成り立ち、言い換えれば、コンセプト、方向性についての普及・理解の促進は一朝一夕には行かないことです。地道に積み重ねていかなければいけないでしょう。