エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

         https://noken.hatenablog.com  へ引っ越ししました。

帯広市は専門的な仕事を組織的にできるようにしてほしい

noken2008-07-25


帯広市は「専門的な仕事」について、もっと真剣に考えてほしいと思う。もちろん自然、公園緑地の管理などの「造園」「景観」「環境」といった分野のことです。

 今回の施設のことでも改めて感じたけれど、現場から管理職までのラインで事業を専門的に考えられるような状況をちゃんと作ってほしいものです。
現場の方だけがものすごくがんばっただけでは届かないことがある、と感じました。
 広い景観を作っていく、というこの事業は分野統合的な仕事だし、それぞれの分野について深くわかっていないとできません。勉強や役所の仕事ができるだけではだめなんです。現場たる「帯広の森」と学問、技術、人、を結びつける仕事なのですから。

 例えば自分がやれといわれても、その専門的なレベルを満足させることはできないと思います。
 専門的な資格や実務の経験を重ねた人じゃないとできないと思います。
 優秀な人を担当にもってきて、とはよく考えることですが担当部分が良くてもどうにもならないこともあると感じています。現状ではむしろいい現場担当者がいたとしても、その力を削いでしまうかもしれません。
 「帯広の森」という事業、世界的に意義のある事業だということがどれくらいわかっているんだろう。特にエラい人は「本質」で考えてほしいと思う・・・どんな仕事だって組織でしている、では「この仕事」の場合はどうなんだと・・・あの施設が生き生きと見える=活動や森が主役にみえるよう、エラい人にも考えてほしいってことです。
帯広の森」の話だけではない・・・というか、「帯広の森」はほかの公園や緑地と比べてずっと良いのです。恵まれているといったら良いか・・・、しかしほかの場所のことを考えると、この状況を継続しないほうがいいと思います。公園管理には専門職が必要です。利用者、周辺住民、動植物、子供たちに迷惑をかけないようにするためです。それから、世の中に現実に存在する「専門」の資格とって仕事している人に失礼な気さえしてしまいます。安全管理と苦情対応だけじゃないんですよ本当は。それに公園や緑地のことばかりじゃなくて・・・・・ああ、もう愚痴ばかりになってしまいましたが・・・・。

帯広市は4月から公園管理は「緑化環境」じゃなくて「都市建設」(だったかな?)の方に組み込まれてるんです、ならばなおさら、専門的なことを押し出して他の分野と調整できるぐらいでないと、飲み込まれちゃうね。自然や緑と人工物が調和した街づくりなんて無理だと思います。帯広市が目指すまちづくりでは、ちゃんとうたわれて、基本計画まであるのです。それが実現可能な体制をつくってほしい。


さて、このたび・・・・「環境モデル都市」に北海道から二つ選ばれたのが帯広市と下川町です。
http://www.sansonkigyou.net/mori-slow/
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/teiannaiyou.html
リンクをはらせていただいている「森の時間でスロー起業」や「山子の芸術〜木霊 光〜」が下川町の方のページなのです。保育園から高校生までが一貫して手入れから製品化までを体験することができるのです。そして、ここにはセンター施設はないのです。それでも充実した森林環境教育(だけではなく、事業化まで)ができるのです。

帯広も10年前に比べればジャンプアップして森と市民の関わりについて認識を深めてはいますが、林業が町のすべてである下川町のようなある種の切実さがない分、まだ森のことを、他人事のような感じでみているのではないでしょうか。

帯広の森」を育てる、市民がそこにどうかかわるか、行政は公園や緑を真に専門的に扱える部署をつくること、やり方によっては、これで帯広はかわるかもしれないし、それはこれからの時代にとても大切なことだと思うのです。
もちろんこの日記は、市内のいろんなところを見た経験に基づいて書いています。機会があれば、市内の公園や自然の様子も紹介していきたいと思います。