エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

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「奇跡の原っぱを守ってほしい」という1万通の署名に対し、「要望の内容には一切応じられない」という旨の回答がなされました。

noken2014-03-22


ほかの地域の記事は滅多に書かないのですが、ひどい地域もあったものだと思い応援の意味も含めてエントリします。

下記リンク先より引用抜粋再構成しております。
(リンク先にはネットからでもクレジットカードやネットバンキングで支援できる寄付のページもあります。)
http://www.nacsj.or.jp/diary2/2014/01/1-2.html

千葉県の当該ニュータウン開発予定地に対しては、印西市民の66%もの人々が今後のまちづくりについて開発よりも環境との調和を望んでいる(印西市都市マスタープラン市民アンケート結果)ことがわかっています。

また千葉県は全国の自治体で初めて生物多様性地域戦略を策定した県であり、その中で千葉ニュータウンを代表とする都市周辺の里山生物多様性保全に優先的に取り組むことを掲げています。

その環境は該当場所と周辺には千葉県の絶滅危惧種が100種以上確認されており、日本生態学会をはじめとする学会からもその全国的な重要性と保全の必要性が指摘されています。この事業が進行すれば希少種の数種については千葉県内から絶滅する可能性が高く、我が国の生物多様性にとって不可逆的な変化をもたらすこととなるでしょう。

全国から10,000通もの署名が寄せられただけでなく、市議会でも協議の場を求める
請願が採択され、日本生態学会など各学会からも保全を求める要望書が出されていました。
それにも関わらず、回答は下記のような信じがたいものでした。

・ これまでの事業計画に沿って、平成30年度までにすべての場所を造成・販売する。
・ そのため市民と協議の場を設けることは困難だ。
保全のために土地を確保することはできない。
・ 土地の買い手の見込みがなくとも、販売準備のため、整備工事を全面で行う。
といった趣旨の回答でした。
「絶滅の可能性の自覚があっての決断か」という質問には、残念ながら回答はなされませんでした。

現実に少なからず市民の保全の意見、声があるのに、これらを全く無視する行為、まちづくりへの参加の機会を奪う行為は果たして自治体としてあるべき姿と言えるでしょうか?
少なくとも、以前の千葉県は環境保全の先進地でありました。
その歴史をも踏みにじる行為だと思います。