エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

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エゾリスセンサス速報6/1&気になったこと

たくさんのご参加、ありがとうございます!

速報です。

・苗圃東側1頭
・南のパークゴルフ場餌台近くで2頭
・運動施設区弓道場(59年チョウセンゴヨウ林)2頭
自衛隊西H4植樹北側防風林で2頭
・昭和58年植樹(チョウセンゴヨウ)の北側の自然林で1頭
(ハルニレ種子を食べる成獣で、前回のとは違う個体)

この画像の左の大きな木にいました。(画像の撮影は昨年のもの)

合計8頭でした。
前回よりは多かったのですが、依然として多いとは言えない個体数です。
多いから即いいとか、即悪いということではありません。


一昨年、昨年の気候の状態から、少ないであろうことは予測できましたし、
自然の現状に対して、不自然な個体数や偏りがなければ当面の問題ではありません。


長期的には、この個体数の数年おきの上下が、もう少し緩和され、最大の数が減っても最小の数がもう少し上がれば、多少の変動はあっても安定的に暮らしているといっていいのではないかと思っています。


自然の「質」を問題にする。(例えばリスの数ではなく棲み方)
そのために、最大の数ではなく、最小の数にも注目して考察、評価をする。
という見方の変換が必要になると思います。


気になるのはやはり餌台付近の2頭ですね。「自然の調査」になりにくい面があります。

弓道場のエゾリスはほとんど常駐している感じです。

58年植樹の北側自然林の個体は、画像の見事なハルニレで種子を食べていたようです。

帯広川西では観察されず、里山活動地のコースでは観察されませんでしたが、調査の前に、ここに渡って行くリスが確かにいました。数には含めませんが。

以上速報でした。

次回センサスは10月26日、11月1日です。
よろしくお願いいたします。

----気になったこと----
ある林分に、どうも許可なり承認なりを経ずに枝落としや灌木を伐採した痕と思われるものがありました。
間伐後の様子をよく見ると、空が開きすぎて、オオアワダチソウなどの外来種が元気になってしまいそうなところもあります。


こんな感じで、この林分全体の灌木が伐られています。
伐られているのはエゾニワトコで、伐る必要は感じません。

また、枝落としのために見通しが良くなりすぎ、自然という感じがしなくなったり、風の吹き込みで本来増えてほしい植物が外来種に負けやすい状況をつくってしまっているようにも見えます。


この木のバックに写っている風景も全体的に枝があがっています。
昨年とかなり風景が違います。ちょっときれいになりすぎですね。


帯広の森」は「都市公園法」という法律によって管理されていますし、帯広本来の自然を復元する目標もあります。
これらの点を十分ふまえていただきたいと思います。