エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

         https://noken.hatenablog.com  へ引っ越ししました。

「帯広の森」タネ採りの下調べ 速報

里山をつくろうプロジェクトの対象林分(昭和59,61)植生復元を後押しするためのタネ木を探しました。
おもにかん木(背が低い木ですね、灌木)を中心に、比較的広い範囲で調査を行いました。
タネ資源調査とでも言いますか。

活動林分以外のかん木が多そうな林分へ3班に分けて調査に入りました。

自衛隊の滑走路のすぐそばで、航空法の伐採を対象地を中心とした19線川のほとり。
昭和50、51、56年の植樹区域にちかい。ここはネズミ調査でも種類が意外に多く、林床植生が自然っぽいです。
適切な管理をすれば、木は大きくできないけれども低い植生は良好な自然度を保てると思います。そして、ここからほかの地域への拡大も期待できる種類もあると思います。

2 プロジェクトの林の北側人工林。
ここは「帯広の森」の造成前からあったカラマツを中心とした人工林ですが、手入れが行われておらず。荒れてるなぁと感じる部分と、自然っぽくなって来ている部分が渾然となっています。いろいろなものがありそうで少し興味をそそられる場所です。
カラマツは、市民活動では手を出せないくらいの大きさになっています。
ただここは動物の棲息の事情で、手を出すならかなり慎重にする必要があると思います。


3 第二柏林台下流の谷。
帯広の森」の自然林のうち最も自然度が高く、動植物の種類はかなり多いものと思われます。帯広市の平野部全体を見てもここに匹敵する林はそう多くはないでしょう。湿生林だけで、カシワ林を欠くのが残念ですが、そこを植樹林で補って行くわけです。
面積と質のほか、ほかの林分とのつながりという点を見ると、帯広農業高校の東側の林に匹敵します。あそこを東の横綱とするなら、こちらは西の横綱です。

目的はカシワ林に入るような植物を中心に、幅広くチェックしました。

マユミ ツリバナ ツルウメモドキ ニワトコ カラコギカエデ
エゾノウワミズザクラ エゾヤマハギ ノリウツギ ミツバウツギ ハシドイ コブシ ヤマブドウ コクワ

などなどです。
ブログ管理人は3番へ突入しました。

オオバナノエンレイソウが花盛りで、歩くのがはばかられるほどでした。
この場所はツリバナが非常に多いということがわかりました。意外と目についたのはミツバウツギでした。カラコギカエデは株はあるけれども、花が咲きそうな木は少なく、どちらかと言うと日当たりの良い環境が好みのようですね。

全体のまとめはまだできていませんのてとりあえず速報ということで。

ツツドリ キジバト アカハラ センダイムシクイ エゾムシクイ キクイタダキ キビタキ コサメビタキ などが盛んにさえずっておりました。

ついでに活動地になぜか咲いているオオバナノエンレイソウをチェック。
やっぱり咲いていました。去年より少し大きいかも。
(去年の様子は15日の日記です。)

もう一株花をつけてない株があるのですが、今年もやはり花なし。
周りの牧草やオオアワダチソウを少し抜かないとダメかな。


あっそうだ、3番の自然林にミズバショウの葉だけがありました。
すこし昔、ここが完全なヤチだった時代の名残ですね。興味深いです。