5月18日里山をつくろうプロジェクト
この日は「帯広の森」の自然林で植物の観察を予定しております。 林縁部への植物の播種(たねまき)を秋に予定しており、その下見をかねています。
「帯広の森」は自然に戻して行く林ですし、プロジェクトの活動地はカシワ林が目標になっています。
生産林ではないので、下枝を伐ったりはしません。
しかし、時々善意からだとは思いますが、下枝を勝手に伐ったり、ときには木を勝手に伐り倒したりしているのを見かけます。これは都市公園法違反ですのでお気をつけ下さい。
このように外来種(画像はどちらもオオアワダチソウ)が繁茂したり、
景観が人工的になるだけではなく、向こう側の車道まで丸見えで林がとても小さく感じられてしまいます。実際にとても貧相に見えてしまいます。
また、風が吹き込みやすくなり、やや乾燥します。
これは本来自然林の中に生育する植物には不利に作用するでしょう。
いままでカシワの実生の補植をしたり、これから播種しようとするところは、そのように無許可の枝落としにあった場所です。
短期的にはそのようにはげてしまったところを塞ぐ、あるいは自然にそこに生えていてもおかしくないものを導入するということを考えています。
例えばエゾヤマハギやホザキシモツケなどが候補です。
ホザキシモツケはカシワ林ではあまり見かけませんが、里山Pで集合する場所の横になぜか株があって、年々大きくなりつつあります。
オオバナノエンレイソウも活動地になぜか少し咲いています。
自然林ではこのようにすごいのですが、
活動地では慎ましやかです。
しかし、オオバナノエンレイソウは集団でないとうまいこと他家受粉できないらしく、これでは種子ができないかもしれません。
すべてを種まきでまかなうことはできませんし、それは目標ではありません。
しかし、まいた種がどうなるかを観察することは、森の自然の復元のお手伝をするための勉強としては必要なことだと思います。
そんな訳で、いつもは作業のところを今回はじっくり観察です。
参加希望の方は連絡(プロフィールまで)くださいね。