エゾリスの会 非公式ブログ!

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」会員による非公式ブログ https://noken.hatenablog.com へ引っ越し

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読売新聞のネット記事「生物多様性、保全に「失敗」…16の指標悪化」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100430-00000123-yom-soci
4月30日3時4分配信 読売新聞

内容は
「生態系を構成する生物種の数、森林の破壊率のほか各国の保護政策など24の指標で分析した結果、16の指標で悪化が見られた。2002年に掲げた「10年までに生物多様性の損失速度を著しく減少させる」とした同条約会議の世界目標についても、「達成されそうもない」とし、対策の強化が必要と警告している。」

とのことですが、それは当然失敗するでしょうね。
「世界の」とはいっても、結局は地域ごとに取り組むことだし、環境省がいくら旗を振っても、そのヒトが直接地域で働くことは非常にまれです。北海道庁も同じ。結局は市町村がやるんです。どの国でも同じでしょう。
その市町村の担当者はどんな人でしょう。帯広市も含めほとんどの市町村では「普通のおじさん」です。言い方は悪いですが、いきなりその部署に異動させられて来て、さあやれ、といわれても無理な話ですよ。組織でがっちり専門的にすすめていける体勢が取れていたってそう簡単ではないです。生物多様性保全は他の施策とぶつかるのですから。

まれに、動植物の知識が無くてもちゃんと仕事を進められる優秀な方はいます。しかしそれは宝くじに当たるようなものですし、この、自然排除で成り立って来た地域では、知識だけではなく、仕事そのものの優秀さ、両方が求められると思います。公園の個人の鯉のぼりがまだそのままになっていますがそんなことでは到底無理でしょう。

ちゃんとした人事と組織づくりをやって欲しい。
このままの帯広市の体勢では、自然環境を活かしたまちづくりはおろか、地球から生存の許しが出ないでしょう。
教育基本計画では、自然環境との共生に必要な教育などというものがうたわれているようですが、言ってる意味が分かっているのでしょうか?

この街は、洪水が過去2回ほどあっただけで、「自然のしっぺ返し」にはほとんどあっていない、とても人間に甘い環境です。なぜ社会を自然環境に適応させなければいけないか、このヒトたちは体感し得ないのかもしれません。

自然がすばらしいから、ではありません「自然はおそろしい」ものだから、「すばらしさも」見いだしていかなければならないのです。
市内にすばらしい緑地があるのにあまり活かしていない・・・・・・全く残念なことです。